計算機基礎学研究系

研究分野

近年の計算機の発展に伴い,性能・機能の変化に柔軟に対応する計算機システムの基盤技術や自然科学および工学上の諸問題を解く高性能なアルゴリズムの開発は,益々重要になっている.本研究系では,これらの課題を解決すべく,ハードウェア・ソフトウェアの両面から計算機の高効率化に取り組む.主な研究分野は以下の通りである.

1. 計算機システム

本研究分野では,柔軟性とスケーラビリティを兼ね備えた新しい情報アーキテクチャの実現を目標に,システムレベル高位合成・プロセッサの自動生成・リターゲッタブルコンパイラ・メディア処理向けリコンフィギャラブルシステム・アーキテクチャ性能評価システム・高効率メディア処理エンジン・高並列/分散処理システム等に関する研究を行う.

2. 計算機アルゴリズム

本研究分野では,現実に即した複雑な制約条件を持つ問題や,素朴ではあるが実用上も重要な伝統的問題など様々な組合せ問題について,組合せ的手法,グラフ理論的手法,確率・統計的手法,代数・幾何的手法などを用いてアルゴリズム論・計算複雑性理論の観点で問題解決に取り組む.効率的なアルゴリズムの設計や実装,計算複雑さの解明,計算困難問題に対する近似アルゴリズムの開発等に関する研究を行う.